Aiichi
海洋開発と省力化機器の設計・製作カンパニー
愛一工業株式会社

愛一工業株式会社の強み

Our Strengths 01

豊富な実績

46億年の歳月を74年かけて研究・事業して参りました

愛一工業株式会社の歴史は、1946年(昭和21年)弊社創業者である愛智恒夫が、海底ケーブル埋設機の設計を開始したところから始まりました。以来74年間、工場設備施工・搬出、通信・電力ケーブルの海底線敷設埋設工事、深海底質調査用ワイヤロープ巻取工事、高圧配管工事や保守管理、また各研究機関や民間企業との海洋研究調査・開発などの海底事業に注力してきました。地球誕生から46億年が経過し、弊社が事業を行う「海洋」もまた同じ歳月を経て来ました。海洋の歴史からみれば74年は短いかも知れませんが、半世紀以上に渡り日本近郊の海域を見続けてきた実績には誇りと自覚を持っています。

Our Strengths 02

開発支援

学術・研究・政府機関や民間企業様などに幅広く開発支援して参りました

提供:海洋研究開発機構

国立大学法人 東京大学生産技術研究所、国立大学法人 東京海洋大学、東洋大学工学部、日本工業大学などの学術機関や、日本船舶海洋工学会、海洋調査技術学会、海洋技術連絡会などをはじめとする関連学会・研究会などの各研究機関。国立研究開発法人 海洋研究開発機構 (JAMSTEC)、防衛省、海上自衛隊、航空自衛隊、日本海洋事業株式会社 、株式会社島津製作所、三菱重工業株式会社、NTT ワールドエンジニアリングマリン株式会社、KDDI株式会社、国際ケーブル・シップ株式会社(KCS)などの民間企業様との共同研究ならびに開発支援を行ってきました。

Our Strengths 03

設計・製作

設計・製造・運搬・施工・メンテナンスと幅広い事業をして参りました

重作業用ROV(Remotely Operated Vehicle)や、極寒冷地仕様小型ROV、データロガー耐圧容器など海底資源開発・調査に欠かせない各種海中ロボット。海底敷設ケーブル用探線機器、海底ケーブル(通信用)1.5M埋設機、海底ケーブル(電力用)3M埋設機”ドルフィン”などの海底ケーブル埋設機。ケーブル保護設備、洋上風力発電用ケーブル保護設備、ケーブルエンジン、ホーリングマシン、海底敷設ケーブル用探線機器などのグラプネル、海底敷設ケーブル用探線機器などのBUOY、海底敷設ケーブル用探線機器などのホーリングマシンなどの海底ケーブル敷設関連機器の設計・製作や、海中機器の海外部品のメンテナンス、海外部品調達(水中ケーブル)、水中ケーブルの製作も行ってきました。

海洋の夢とロマン
先端技術の開発支援。極限域での水中ロボ開発。大深度への挑戦。再生可能エネルギーへの可能性。エンジニアリングで世界の陸と海を繋ぐ。

46億年前に太陽系に生まれた惑星「地球」で、37億年前に初めて生命が誕生し、以降20億年もの間、地球上の生命体は全て単細胞生物で占められていました。これらの単細胞生物は太陽から降り注ぐ強烈な紫外線から身を守るため、海洋で生息していました。つまり人類の祖先は「海洋」から誕生したわけです。そこから永い時が過ぎ、人類は地球の衛星である月に行き、地球を外側から見ることに成功しました。しかし、地球表面の7割を覆う「海洋」は、まだまだ謎に包まれています。

世界で最も深い海洋は、西太平洋のグアム島近海、マリアナ海溝内にある深淵「チャレンジャー海淵」で、その最深部は、約1万900mの水深があります。世界の最高峰「エベレスト」が標高8,848mですから、それ以上の深さです。世界の海洋の平均水深は、3,700m~3,800m程で、水深6,000mを超える深海は「超深海(Hadal Zone:ヘイダルゾーン)」とよばれ、その極みが「チャレンジャー海淵」です。

1万mの水深では、1,000気圧の水圧がかかります。1960年にスイス人のジャック・ピカール(Jacques Piccard)氏と、アメリカ人のドン・ウォルシュ(Don Walsh)氏の2名は、潜水船「トリエステ(Torieste)」号の1,000気圧の水圧でも潰れることのない頑丈な球体の中に入り、世界で初めて「チャレンジャー海淵」の海底(水深1万912m)に到達しました。それから52年後の2012年に、カナダの映画監督ジェームズ・キャメロン(James Cameron)氏が、一人乗りの潜水船「ディープシー・チャレンジャー(Deepsea Challenger)」号で、世界3人目として「チャレンジャー海淵」(水深1万908m)への潜航に成功しました。

さらに2019年4月28日、アメリカの探検家ヴィクター・ヴェスコーヴォ(Victor Vescovo)氏が、有人潜水船「リミティング・ファクター(Limiting Factor)」号に単独乗船し、世界4人目の「チャレンジャー海淵」到達を果たしました。このミッションにより、参加した4名を加えて「チャレンジャー海淵」(到達深度1万928m)への潜航に成功した人類は7名となりました。同氏が潜航に使用した「リミティング・ファクター(Limiting Factor)」号の耐圧殻(内径1.5m)は、厚さ90mmのチタン製で、水深1万4000mの水圧に耐える強度があり、海面から海底まで到達するのに3.5時間、海底に滞在すること3~4時間、海面まで浮上するのにふたたび3.5時間を要し、海面での着水・揚収にかかる時間を加えると、およそ12時間にわたる大潜航であったそうです。*

じつは「海洋」を極めるということは「宇宙」に行くより困難なことです。これまで宇宙に行った人類は、アメリカの345人、ロシア(旧ソ連)の122人**をはじめ、延べ1,269人**だそうですから、「チャレンジャー海淵」に到達した人類は、宇宙に行った人類と比較すると0.0055%しかいないことになります。たった7人しか見たことのない世界「海洋」には多くの謎があります。だからこそ人類は「海洋」を調査し、「海洋」とどう向き合っていくべきなのか?知る必要があります。なぜならそこは、私たち「人類」が誕生した場所だから・・・

* 参照:東京大学名誉教授 蒲生 俊敬 著「人類初の偉業達成!「世界最深の海底」をぜんぶ見た男、現る!」

**参照:宇宙航空研究開発機構(JAXA)「これまでに宇宙に行った人は何人いるのですか」